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自分がパチンコ屋に出入りするようになった時代の新装開店はまさしくお祭りだった。
年に何度もあるわけではないけれど、パチスロは全台設定6、さらにモーニングのオマケ付きなんてことも珍しくなかった。
新装初日の開店時間は18時が基本で、そのまま23時までやることは少なく、想定した予算に達した時点で閉店といった感じだったのでしょうね。
そんなお祭りがなくなって何年…いや何十年が経過したのだろう。
現在の新装開店は、出るか出ないとか以前に、稀少価値が皆無になってしまっている。
そりゃ、そうだ。
パチンコ・パチスロを合わせたら毎週のように新台を導入しているのだから。
新商品が出るとお試しで使ってもらって当該サービスを売り込むという手法は、多くの業種で取り入れられている。
パチンコ・パチスロでも昔はそれが当たり前で、良い調整にした新台をまず触ってもらって、楽しさを感じてファンになってもらう。
基本的にはどこのホールでも、主にそういう流れで新台が運用されていたように思う。
それが現在では…。
ただし、新台を導入して最初から出さないホールが悪いと言いたいわけではない。
これだけ矢継ぎ早に新台をリリースされては、出したくても予算が…となるのは理解できるから。
それなら新台を購入しなければ良いだろ?って意見はわかるし、昔は自分もそう思っていたのだけど、そう単純ではないらしいんだよね。
以前のコラムでも書いたことがあるけど、試しに新台の購入を控えて、そのぶんを出玉で還元しようと実践したホールはいくつか存在したのだけど、それがことごとく失敗に終わっているという前例があるんですよ。
メイン機種などは数カ月間、赤字で運用してみたというホールもあったのだけど、それでも数字上は客数、売上ともに減ってしまったということ。
で、その減ってしまったお客さんは近隣の新台を軒並み導入するボッタクリホールに流れてしまった、と。
自分はあまり理解できないけれど、新台の集客効果が落ちたとは言ってもまだ健在なのでしょうね。
つまり、新台は導入しなければならない→導入費用がかさんで出せない→出ないから固定ファンがつかない→稼働が落ちて入替対象にという完全なる悪循環を、もう何年も続けているように見えてしまう。
自分は、新台初日などでそれなりの台数を導入したホールをいくつかピックアップして、オンラインデータを確認するんですよ。
いや、自分だけではなく多くの人がやっているだろうと思うけど、最近はそのデータを見ても興味をそそられるどころか、むしろ打ち気をそがれることのほうが多い。
えげつない下降グラフばかりが並んだデータを見たら、怖くて打ちたくなくなるでしょ。
とはいえ、メダル機の時代と比べると、新台の初動(客付き)は良くなっているように見える。
正直、自分はそれが不思議だった。
すべてのホールがそうだとは言わないけれど、こんなに連日ウン千枚も吸い込んだデータばかりの新台を、よく打てるな…と。
結論としては、思った以上にデータなどを見ずに新台を打つ層がまだまだ多いということなのでしょう。
また、スマスロになったことで見た目の出玉感がなくなったことが、もしかしたら良い方向に作用しているのかもしれない。
パチンコの玉積みができなくなることを反対したホール関係者は多かったらしく、その理由は当然、出玉感が演出できなくなるからということなんだけど、逆に言えばスマスロやスマパチ、各台計数器は出ていないことを隠すのには最適なのでしょう。
近ごろは、(ホール側の設定で)ボタンを操作しないとスランプグラフを表示しないタイプのデータ表示器が増えているように感じるし、えぐい下降グラフを隠すという意図もあるのかもしれないね。
なんにせよ、こういった悪循環にどこかで歯止めをかけなければ、負担増に耐えられなくなったライトユーザーから離れていってしまうんじゃないかな。


