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解析という言葉がなくなって、いや言葉は残っているけれど、それが意味をなさない言葉になってからどれくらい経過したのだろうか。
自分は攻略誌出身で、かつ解析至上主義の時代にライターのキャリアをスタートさせた。
新台が登場すれば、ホール導入の翌週くらいにはシステム解析が雑誌に掲載される。
それどころか、場合によってはホール導入に先んじて解析値が雑誌に載っていることさえあった。
各種抽選数値が文字どおり丸裸だ。
賛否両論はあると思う。
特にメーカーさんにとっては出されたくない数値だってあるだろうし、機種によってはハイエナ推奨になってしまうことだってあるし。
それでも、攻略誌という立場上、購入してくれる読者さんの利に適うことこそが正義というのが原則であったし、パチスロ全体で言えば解析が出るから遊技人口が大幅に減ったなんていう悪影響はそれほどなかったように思う。
当然、知らない人と知っている人の差が広がることによって、多少なりとも歪みを作る切っ掛けにはなったのかもしれないけども。
ただ、客観的に見て、そういったデメリットも含めて、やはりシステム解析という存在は必要だったと思うんですよ。
これはパチスロ攻略としての観点からだけではなく、透明性を維持するという意味で。
たとえばだけど、クルマを作る会社、売る会社、そして購入者といるけれど、それ以外にクルマの安全性や公表されている性能などをチェックする第三者機関が存在している。
食品だってそうだし、テレビだってそうだし、そういう利益団体ではない監視の目が必要だと思うんですよ。
もちろん、ライターを始めた20数年前はそんなこと考えてもいなかったけどね。
一応、パチスロが世に出るまでには保通協というところで検定に合格しなければならないから、その意味で言うとホールに導入されているパチスロは公正であるという保障にはなる。
だけども、保通協はメーカーが発表する数値までをチェックすることはなく、あくまでも各機種の性能が規定内であることを検査するだけ。
つまり、誤解を恐れずに言えば、世に出ている数値等の信頼性はどこにも保障されていないということ。
それは言い換えれば、メーカーが正しくない数値を公表したとしても、それを咎められることもないし、仮に打ち手がウソの数値を信じたことで被害を被ったとしても責任を追求することもできない。
そう、パチスロで勝つ為にシステム解析が必要だと言いたいわけではなく、メーカーが発表した数値の真偽をチェックする為にシステム解析、もしくは監視機関みたいなものが必要なのではないかというのが自分の持論。
とはいえ、攻略誌出身だからこそ、システム解析だけを盲目に信じることの危険性も理解している。
というのも、初代の吉宗が登場した時に、担当ライターだった自分はそのことで一度ミスをおかしている。
いつものように、解析資料を読み込みながら記事を作っていたのだけど、その資料によると本機は設定変更(リセット)をすると必ず最大天井の規定ゲーム数が選択される、とあった。
自力当選などもあるので、リセット後は必ず天井までハマるというわけではないが、それにしたって朝イチから打つのはあまりにも不利だな、と。
でもね、実際のところ違和感はあったんですよ。
解析が出たら朝イチの稼働が飛んでしまう可能性も大きいので、メーカーがそんな極悪仕様にするのかなっていう違和感が。
ただ、毎日原稿に追われていてホールで打てる時間が限られていたし、オンラインデータなんてものもなかったので、自信を持って『この解析はおかしくない?』って編集部に伝えることができなかった。
結果、数日後にその解析が間違っていたことが判明して、リセット時にはやはりランダムで規定ゲーム数の振り分けが行われるということが分かった。
ちなみに、リセット時には何故か一度、最大天井が選ばれて、そこから再抽選で規定ゲーム数の振り分けが行われるという謎システムになっていた為に解析の読み間違いが起こったらしいけど、あれはメーカーが解析ばかりする攻略誌に対するトラップだったのかなと少し思っていたりもする。
それはともかく、その例で言っても、解析を妄信せずにもっと実戦を繰り返していればそのミスを食い止められた可能性は高いわけですよ。
現実は、次号で謝罪と訂正を掲載することになった、と。
まぁ、当時の攻略誌は解析のスピードを競うあまりに、そんな凡ミスが多発していたんですけどね(笑)。
そういった実体験もあるから、解析の重要性も実戦の重要性も自分は理解しているつもりだ。
で、現在においては、解析数値というものが存在しないので、実戦でなにかを感じ取っても答えあわせをすることができない。
たとえメーカーから発表されたであろう数値等で、明らかに間違っているというものがあった場合でも。
ってか、それこそ設定6の機械割なんて114.9%ばかりが並んでいるけど、そんな測ったように一律で並ぶわけがないじゃん?
昔も設定6=119.9%とメーカーが発表する時代はあったけど、あれだって実際の数値は上下にブレたわけですよ。
ただ、その当時はほとんどが上にブレていたので打ち手にとって不利になることは少なかった。
ところが今はどうだろう。
現場での体感で言うと、さすがに114.9%はないだろうって機種が多すぎるんですよ。
機械割にしろ、内部仕様にしろ、公式に発表するものは正確な数値であってほしいし、それを監視する態勢はやっぱり必要じゃないかな?
最後に、自分の実戦値による、本当にポテンシャルが高い機種はこれだ!!っていうのを、有料部分に記しておきたいと思う。

