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パチクラウド#78「新台」

2022.11.16

大花火、花火百景と聞くだけで、沸き上がるものがあるという人は少なくないでしょう。
世代的には現在の40歳以上の打ち手がドンピシャなのかな。
 
かくいう自分は、どちらにもそれほど思い入れはない。
 
大花火が流行っていた当時は、それこそ最もパチスロにのめり込んでいた時期だった。
特に設定が期待できる状況などでは真っ先に埋まることが多かった人気機種だけど、当時は他にも魅力的な機種がいっぱいあったんだよね。
それに、どちらかというと大量獲得仕様のノーマルタイプがあまり好きではなかったから。
 
大量獲得機というのは必然的にボーナス確率が重くなるもので、なんとなく間延びしてしまうというか、通常時が長くて飽きてしまうんですよ。
パチンコを打たなくなった理由も、パチスロに比べて当たりまでの時間が長いからというのもあるし。
まぁ、目押しが苦手だから大花火を敬遠していたところも大きいのだけども。
 
花火百景についてはライターになってからデビューした台で、担当機種ではなかったので大花火よりもさらに印象が薄い。
ただ、導入初日にデータ採りをしたことだけは強い記憶として残っている。
 
これはもう攻略誌ライターの宿命みたいなものなので仕方ないのだけど、注目度の高いビッグタイトルが登場すればいち早く打って、そのデータを雑誌に掲載するというのが当時のスタンダードだった。
 
とはいえ、別に担当機種でなければ必ずしもデータ採り要員として招集されるわけではない。だけど、その日はあろうことかサバンナパークという機種の導入日も重なっていたのだ。
サバンナパークは獣王という超絶ヒットマシンの後継機であり、大花火の後継機である花火百景と並んで注目されていた。
結果、編集部総動員で両機種のデータ採取に赴くことになる。
 
前日の夜に集まって、いくつかの班にわかれて各ホールへ。
自分たちは神奈川県へと向かい、時計の針がてっぺんを過ぎた頃に目的のホールに到着すると、すでに並びができていた。
 
急いでその列に加わりつつ、花火百景およびサバンナパークの導入台数を確認して、台数的にあぶれてしまいそうな編集部員だけは他のホールへ移動することに。
自分たちの前に並んでいる人たちも間違いなく新台狙いだろうけど、それでも最低限、数台の確保は約束された状況になったので、あとは開店時間を待つだけ…なのだが、これが本当にツラかった。
 
今でこそ、そんな風潮は薄れてきているが、当時は年末に向けて各メーカーが最大のビッグタイトルをリリースするというのが恒例だった。
つまり、12月なんですよ。
真冬の極寒のなか、完徹並び…マジでキツかったなぁ。
ついでに言えば、12月っていうのは雑誌の締めきり作業が圧迫される時期でもあるので、データを採取して一息という暇もなく、そのまま編集&ライティング作業に移らなければならない。
いわゆる年末進行というやつ。
 
寒いし、眠いし、忙しいし。
ゲーム性よりも、そんなことしか記憶に残っていないけど、当時の新台っていうのは本当に一大イベントだったんですよ。
 
それがどうだろう。
花火絶景の導入にあたって、注目されていなかったとまでは言わないが、他の新台に比べて飛び抜けて話題になっていたという感じはない。
 
これはそもそも花火絶景がどうこうではなく、新台全般に言えることでもある。
新台が大きく話題にならず、こうも注目されなくなったことについてはメーカーも危機感を持つべきだと思うんですよ。
 
動かない新台が増えることで、どれほどの悪循環が生まれるかくらいは全員が気づいているはずなのだから。
 
一時期ほどではないにしろ、新台のリリース間隔が早すぎるし、販売スケジュールを固辞するために本命以外のスペックで妥協したと思われるものも多すぎる。
売り方にも問題があるからホール側としても最初から長く使う想定をしづらい場合も多いし。
 
以前にも書いたと思うけど、新台が売れなきゃメーカーが儲からないのはわかる。
だけど、歪みを作るような売り方を続けていけば、最終的には自分で首を絞めることになりかねないと思うんですよ。
 
いくら遊技人口が減ったからといっても、やはり導入初日で空き台が普通に出るっていうのはメーカーの怠慢があるでしょ。
もちろんホールの運用方法にも問題がないとは言わないけれども。
売り方だったり、効果的なプロモーションだったり、やれることはもっとあるはずだ。
 
花火絶景がデビューして、SNSで話題になるのはハイエナの期待値ばかりといった現状。
なんかこれも悲しいじゃない。
もっと純粋に新台が歓迎されるような風潮を、ぜひもう一度。
 
まぁ、サバンナパークのような例もあるので肩透かしというパターンが完全になくなることはないのだろうけどね…。

この記事を書いたライター

悪☆味

当サイトの発起人。サイトの立ち上げは人生最大のギャンブルとは本人の談だが、ここぞの勝負に負け続けてきた人間だけに不安が残る…