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パチクラウド#113「構造改革」

2024.05.01

以前のコラムで、自分の感覚がズレてきているのかもしれないという悩みを吐露したことがある。
 
現在のスマスロについて、日常的に遊べるような仕様ではなく、金銭的にも精神的にもキツすぎないか?と自分は思っているのだけど、実際の現場ではスマスロが盛り上がっているように見えることから感覚のズレを自覚したという内容。
 
こんな生活をしている自分でもキツいなと感じるのに、皆はどう感じてスマスロを打っているのだろうと本当に不思議だった。
 
それが先日、とある市場調査によってユーザーの遊技頻度(20円スロ)が減っているという結果が出た。
それを見て腑に落ちたというか、やっぱりそうなるよなと納得。
 
言わずもがな、ここ十数年は遊技人口の減少が続いている。
それに反して、ホールの機械代や人件費といった運営費用は高まるばかり。
それを補うためには、どうしてきたのか?
 
それなら業界が団結して新規ユーザーを呼び込む施策を…とはならず、残った既存ユーザーに負担させてきたのが実情だ。
射幸性を抑えるためだなんて大義名分による規則改正も、実際はどこか誰かの利権でしかないからね。
 
パチンコもパチスロも、それが当然かのように射幸性がどんどん上がっているでしょ。
射幸性がそれ以前より低下したのなんて、5号機の初期と6号機の初期くらいのものだし。
 
で、そうやって射幸性を高めた結果、耐えられなくなったユーザーがパチンコ・パチスロから離れる。
すると、残ったユーザーにはさらに多くの金額を負担してもらうことになり…という負のスパイラルをもう十数年間も続けているわけですよ。
 
馬鹿にしすぎでしょ、ユーザーを。
 
遊技人口減少の要因として、娯楽の多様化、特にスマホゲームなどの影響が大きいと言われているけれど、それだけじゃないと思うんですよ。
むしろ、こんな面白い娯楽は他にないと自分は思っているし、業界全体が本気で足並みを揃えれば昔のように盛り上がることだって夢ではないと思っている。
 
そもそも、パチンコ・パチスロって時間消費型レジャーなんですよね。
今の時代、それはもう合わない…というのが有識者たちの見解。
でも、本当にそうなのか?
 
公営ギャンブルだって今はオンライン投票ができるようになったし、完全にスマホの時代ですよね。
それは理解できる。
だけど、その同じ土俵で戦うことができないのだから、むしろ時間消費型レジャーであることを全面に押し出すべきなんじゃないかな。
現在の射幸性を高めた機械って、短時間のギャンブルには向いているのかもしれないけど、それでは公営ギャンブルに勝てないじゃない。
 
想像してみてよ?
パチスロをやるかって、わざわざ家を出て、パチンコ屋まで出向き、ものの1時間や2時間で数万円を負けて帰るユーザーの気分を。
それなら家を出ることもなく、布団に転がったまま公営ギャンブルをやっていたほうが良い…そう思う気持ちもわかるでしょ。
 
自分がパチスロを始めたばかりの頃って、とにかく楽しくて、とにかく打ちたかったんですよ。
で、当時のパチスロは同じ負けるにしても今と比べれば格段に長く遊ばせてくれた。
 
なんでも便利になり、時間のかかる煩わしいものは敬遠されるのが現代の風潮とされているけど、その方針はパチンコ・パチスロに合わないというのが自分の考え。
玉やコインが増えたり減ったりをダラダラ楽しみたい人だって実は多いと思うんですよ。
 
もちろん、短時間でギャンブルをしたい人だっているし、それが悪いと言っているわけではない。
ただ、他の娯楽、他のギャンブルと比べて、パチンコ・パチスロの楽しさをアピールするならば、そこではないんじゃないか、と。
 
簡単に言えば、客滞率を上げるべきなんじゃないか?
※ちなみに、客滞率とは持ち玉で遊技する時間の割合。
 
4号機、特に爆裂AT機の時代は狂っていたと言われるけども、たしかに上に跳ねる時は凄かった。
だけど、たとえばその時代の代名詞的な獣王とか、いやほとんどのAT機には少なくとも純粋なボーナスが搭載されていた。
 
獣王だって、BIGを引けば400枚弱のコインが得られるから、しばらくは持ちコインで遊技できたわけですよ。
今のパチスロって、その数百枚のまとまったコインすらハードルが高いじゃない?
出ているか、投資しているかのほぼ2択みたいな時間が多すぎるんですよ。
 
ただ、業界としては簡単に戻せないというのも理解できる。
前述したように、新規ユーザーどうこうの前に、売り上げを確保し続けなければ営業が成り立たない時代になってしまったわけだから。
 
ただ、このヘビーユーザーの金銭負担に頼りきっている構造って、いつまで耐えられるんですかね?
 
業界人でもない自分のようなイチ打ち手が偉そうに言うのもなんですけど、構造改革ってのは必ず痛みが伴うもので、処置が遅くなればなるほど対処が難しくなり、さらに遅れると対処不能になるわけで。
 
本当に、いつまで耐えられるんですかね?

この記事を書いたライター

悪☆味

当サイトの発起人。サイトの立ち上げは人生最大のギャンブルとは本人の談だが、ここぞの勝負に負け続けてきた人間だけに不安が残る…