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パチクラウド#24「それぞれの都合」

2020.08.17

初代サラリーマン番長が東京でのお役目を終えた。
Twitterにも設置期限の1週間くらい前からは、サラ番とのお別れを惜しんだり、最後の実戦をするツイートが数多く流れてきた。
 
そんな雰囲気に感化されて、自分も最後にサラ番を…なんて気になったのだが、よく考えたらサラ番については酷い目に遭った記憶しか残っていない。
設定6の数字だけを見ればハイスペックなのに、吐きそうになりながら投資を続けた記憶ばかりが…。
 
まぁでも、サラ番を好きな人って多かったんでしょうね。
だからこそ6年も現役で設置され続けたわけだし。
そんな人気機種がもう打てなくなるというのは残念ですよねぇ。
 
と思ったけど、まだ打てるホールはあるようだ。
地域によってはまだ少し設置が可能だし、あろうことか東京でも稼働させているホールがあるとのこと。
当然、Twitterなどではサラ番を撤去していないホールに対して非難が集まっている。
もちろん非難しているのは主に業界人である。
 
そりゃそうだよね。
ユーザーには業界のルールなんて知ったこっちゃないもの。
 
サラ番が好きでまだ打てることを喜ぶユーザーだっているだろうし、それこそ高設定を使っていると知れば普通にそれを狙ってくるユーザーだっているでしょう。
 
ただ、業界人の言っていることが理解できないというわけではない。
ルールを破るホールがあれば、それを理由に全体責任を負わされるリスクだってあるのだから。
特に今は神経質になるべき時期だからね。
 
6号機の規制緩和、7号機への規則改正。
 
これを望んでいる業界人は多い。
それだけ現行の6号機ルールに絶望しているということなのでしょう。
 
たしかに稼働しないもんね。
パチスロに冬の時代が到来するのも時間の問題なのでしょう。
いや、すでに冬の時代だと言い切れるのかもしれない。
 
だから、今はおとなしくして、規制緩和・規則改正を陳情しようというわけだ。
そういう『未来』を描いているなかで、ルールを破るホールは邪魔でしかないということだろう。
 
しかし、だ。
その未来は必ずしも業界人・ユーザーにとっての総意ではない。
 
現行の6号機を好きだっていうユーザーはいるし、規則改正なんて必要ないっていう業界人がいるかもしれないし、それこそサラ番をこのまま打てるならどうでも良いっていう熱狂的なサラ番狂だっているかもしれない。
 
そう、それぞれで理想とする未来は違うんですよ。
もちろん、だからといってルールを破ってサラ番を設置しているホールを擁護する気はさらさらないけども。
 
個人的にも、現行の6号機だけになったらヤバいなと思っているし、規則改正が期待できるのであればその方向で団結してもらいたいなとも思う。
でも、それだって自分都合の勝手な考えだし、それを自分の読者さんに押し付けようとは思わない。
 
意外かもしれないけど、自分は嫌いな人がほとんどいないんですよ。
逆に好きになる人もそれほど多くないから、全体的にフラットな人付き合いをしている。
 
ただし、一緒にいて面白くないなと感じる人はたまにいて、それは大抵、自分の考えこそが正しいと思い込んで、それを他人にまで押し付けてくる人。
特に仕事関連では、そういう人とは一緒に仕事をやりたくないよね。
プライベートなら反論して、付き合いをヤメれば良いだけなので。
 
でもね、この業界ってそういう人が少なくないんですよ。
 
その「自分の考え」に共感できれば問題はないんだけど、単なるエゴにしか感じられないことも多くて。
特に長く業界で働いている人だと、考え方が凝り固まっている場合が多いのかもしれない。
 
そもそもサラ番の設置を非難しているホール関係者は多いけど、貴方のホールはそこまで清廉潔白なのでしょうか。
 
たとえば、都内近郊のホールだけを見ても、脱法的な告知をしていないホールの方が少ないですよ?
取材イベントだったり、タレント来店だったり、店内の装飾品だったり、LINEひとつをとってもそう。
射幸心を煽ったらダメなんですよ?
厳密に言えばアウトだけど、見逃してもらっているだけでしょ?
 
もっと言えば、過去に裏モノを設置していたことのあるホールだって同じようにルール違反だし、突っ込みどころがないホールなんてどれくらいあるのよ。
 
みんな同じようなルール違反をしているんだから、ルール違反を許せと言っているわけではない。
自分の都合だけで考えた未来を、ユーザーに押し付けるなと言いたいのだ。
 
サラ番をしっかりと撤去して、ルールを遵守して、規制緩和の陳情をする。
それが自分の正義だと思うのは勝手だし、むしろ自分もそれが正しいと思うけど、業界人ならTwitterでそれをつぶやいていないで、業界内に働きかけてくださいよ、と。
 
まぁ、この業界がひとつにまとまることなんてないと思うけど。
 
ただ、ひとつだけ言いたいのは、ホールもメーカーも貴方たちがこれまでやってきたことの結果が現在だということを忘れないでほしい。
なんだかんだで、いまだに1万店鋪近いホールが営業していて、メーカーだって小さいところ以外はほとんど生き残っている。
今のコロナ禍の状況は例外だけど、大手ホールやメーカーの決算報告を見たって、めっちゃ儲かっているわけですよ。
 
それに比べて、ユーザーはどうなんだ?
遊技人口は減少しっぱなしですよ。
業界人である貴方たちが生き残るために、自分の正義に従ってやってきた結果がこれ。
みんなパチンコ・パチスロをヤメちゃってるんですよ。
 
メーカーはホールに売れる台を作る、ホールはユーザーがより負けてくれる台を欲する。
その結果がこれ。
 
気持ちはわかりますよ。
メーカーは台を買ってもらえなければ経営が成り立たないし、ホールはユーザーに負けてもらわないと経営が成り立たない。
全てが自分たちの都合ではあるけれど、商売とはそういうものなので仕方がないし、間違ってはいないのでしょう。
 
ただ、これまでそれを繰り返してきて、今後もそれを繰り返して、本当に明るい未来が待っているのでしょうか。
自分だけが、自分の所属している会社だけが生き残るためのチキンレースをしているようにしか見えないんですよ。
 
もう何をやっても応急処置でしかないんじゃないですかね。
それで急場はしのげても、根本的な治療にはならず、健康体の業界なんて望めない。
 
結局、遊技人口を増やさない限り、業界の沈下は止められないというのが自分の考え。
逆に遊技人口さえ増えれば、どうにでもなるんだから。
 
もしも現行6号機がフル稼働してくれるなら、ルールを破ってまでサラ番を設置するホールなんてないでしょ?
それどころか、規制緩和がなくても普通に利益が取れるようになる。
さらにホールが儲かれば、新規ホールだって増えるからメーカーだって潤うわけだ。
 
いや、現行の6号機でそれは難しいってことはわかっている。
だから規制緩和および規則改正が必要だってこと。
 
どれもこれも卵が先か、鶏が先かって話なんですよね。
ただ、見ている未来が同じだとしても、自分の都合を理由にするのではなく、遊技人口を増やすことを目的に業界全体が動いてくれれば、もうちょっとマシな未来が期待できるんじゃないかな。
 
業界にとって、唯一の解決策が遊技人口の増加であることだけは断言したい。

この記事を書いたライター

悪☆味

当サイトの発起人。サイトの立ち上げは人生最大のギャンブルとは本人の談だが、ここぞの勝負に負け続けてきた人間だけに不安が残る…