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パチクラウド#50「業界人vs専業」

2021.09.16

インターネットの普及によって世界のありようは大きく変わった。
世界などと大きな話ではなくても、身の回りの生活に様々な変化をもたらした。
 
結果だけを見れば『便利になった』、この一言に尽きると思う。
特に携帯電話、スマホの発明というのは革命と言っても大袈裟ではないだろう。
 
とはいえ、利便性を得た代償がないわけではない。
高価なスマホを持たざるをえない社会になったし、ネットメディアの台頭で過去の産物となりかけているオールドメディアがあったり。
 
すれ違いの歯がゆさが魅力だった昔のトレンディードラマは現代では成立しないし、推理小説などだって携帯電話が普及する前と後ではストーリーの自由度が大きく変わってしまったよね。
 
そう、便利になったからこそ失うものもあるわけで。
 
それでも、インターネットや携帯電話なんてないほうが良かった…なんて言っていたら単なる老害として取り残されてしまう。
 
昭和の時代こそが自分に合っていたんだろうなとは思うけれど、昔に戻れるわけでもないので変化を受け入れながらやっていくしかない。
 
いや実際のところは、インターネットが普及した社会を疎ましく思うどころか、いま現在、自分はインターネットに感謝している。
何故なら、コラムのネタに困ったとき、大抵はTwitterからネタを漁っているからだ。
 
インターネット社会にも感謝、Twitterにも感謝、ネタを提供してくれる皆様にも感謝。
 
さて、最近で気になったネタと言えば、入場抽選で1番を引いて入場したのに、狙い台が動画収録のために押さえられていたという事案だ。
これはまぁ、当事者としてはやっていられないよね。
 
ただ、この狙い台というのが俗に言う「炊き出し」=遊タイム狙いであったので、専業やエナ目的のユーザーがホールにあれこれ言うのはなんか違うような気もする。
 
それはともかくとして、SNSの普及によってこの事案は一気に拡散されてしまった。
確かに、炊き出し云々を別にすれば、ホールの対応に落ち度はあったわけだから、非難されるのも仕方のないことだろう。
加えて、当該ホールがTwitterで公式アカウントを持っていたことも尾を引く要因になってしまったように思う。
 
SNSがなければ、対面で当事者に謝罪して終わるくらいの問題だったんじゃないかな。
それで納得してもらえなくても、炊き出し狙いのお客が1人減ったところでホール側は痛くないわけだし。
 
当然、アナウンスもなく動画を収録する人間が先に台を押さえていたという部分は改善しなきゃならないけどね。
 
そもそも、最近はSNSを運用するホールが増えたけれど、本当にそれは営業面でプラスになっているんですか?
 
個人的には、プラスに作用しているのってアイドル店員を活用したアカウントくらいじゃないかなと思っている。
 
対照的に、人間味があるわけでもない公式然としたアカウントはなんのために運用しているのだろうと不思議に感じる。
自分も全国あちこちのホールにフォローされるけれど、そうやってフォロワーの数字だけを増やしても、それをどう営業面に活かすかを考えていなかったら意味がないからね。
 
今はSNSの時代だからと上司に言われて…、コンサルに中途半端な知恵を吹き込まれて…、他のホールがやっているから…、そんな理由だったらやらないほうがマシなんじゃないかな。
 
実際に自分もホール関係者にそういったことで相談されることがあるのだけど、これといったビジョンもなく片手間でやるならヤメておいたほうが良いですよとアドバイスしている。
アイドル店員を仕掛けた人たちみたいに確固たるブランディングができないなら、営業面での効果なんて期待できないからね。
 
定型文のようなTwitterの投稿を見て、このホールに行ってみようと思ってくれるユーザーがどれだけいるのか、と。
 
お客様との意見交換をしたり、距離感を縮めるために…なんて動機を聞いても、それなら店内でコミュニケーションをとったほうが百倍マシですよ、と。
 
お店のファンになってもらいたいという気持ちはわかるけども、それはインターネット上で発信することではなく、現場での対面の接客によってこそ得られるものでしょう。
 
だから、中途半端なSNS戦略は逆効果となる場合もあるということは認識しておかなければならないと思う。
 
アイドル店員とか、幸手チャレンジャー(個性的なお店づくりの有名店)とかは希有な成功例だし、それだけの労力を割いて作り上げてきたのだから。
まぁ、アイドル店員については二番煎じでも三番煎じでも多少の効果はあるみたいだけど。
 
そもそもホールとユーザーは基本的には相容れない関係にある。
だって、ユーザーはみんな勝ちたくてホールに行くのだから。
その最たる存在が専業という人種なわけで、特にホールと専業は敵対こそすれ、決して相容れることはない。
 
そんなネタでコラムの構想を考えていたところに飛び込んできたのが「業界人vs専業」のスペース開催というツイート。
えぇ、またTwitterです。
本当にTwitterのお陰で、悪☆味のコラムが成り立っております。
 
このスペースというものが、おっさんの自分には詳しいことがよくわからないのだが討論会という理解でよろしいですかね?
ついでに言えば、自分は耳が悪いので、そのスペースというものを拝聴したところで聞き取れないので、内容についてはまったく知りません。
知らないのにネタにするわけですから、批判されたら甘んじて受け入れます。
 
でもね、企画どうこうではなく、ホール側は専業の意見なんて聞く必要がない。これが自分の持論なんですよ。
 
そりゃ、そうでしょう。
専業なんて勝てなくなればそのホールに来ることもなくなるし、トータルでは1円もお金を落とさないユーザーなのだから客と言えるのかどうかすら微妙なところだろう。
 
ホールからも、一般ユーザーからも疎まれる存在が専業なのです。
だからね、ホールにとって悪影響だと思う専業など、どんどん出禁にしちゃえば良いんですよ。
 
当然、自分もそちら寄りのユーザーだというのは自覚しているし、だからこそホールに嫌われて出禁にならないように配慮しているつもりだ。
それでも仮に出禁を勧告されれば受け入れるしかないし、専業というのはそのリスクも含めた生き方なのだ。
 
そもそも専業がうじゃうじゃ常駐しているホールは一般ユーザーから敬遠されやすい。
雰囲気が悪い、高設定は専業ばかりに座られている、徘徊や張り付きが酷い…等々、前回のコラムで書いたように同じ負けるにしても不公平感を感じやすい環境になってしまうと思うんですよ。
 
まぁ、周囲に配慮しない専業が悪いんですけどね。
 
実際、以前と比べれば専業に対して強い対応をするホールは増えている。
出禁の事例など、数年前までとは比較にならないほど増えているはずだ。
店内にもルール徹底を促すポスターや看板が目立つようになり、しっかりと時代の変化に順応しているように見える。
 
しかし、だ。
本当にそうなのだろうかという疑問もある。
 
一部のホール、具体的に言えば集客(営業)が上手くいっているホールではルールを徹底し、専業にも断固とした対応をとっているホールを稀に見かけるが、大半のホールはポスターや看板で“一応”ルールを提示してあるだけのように感じるのだ。
 
あからさまな不正、たとえば整理券の売買とか一般ユーザーから苦情が入るような張り付きにはさすがに対応するのだろうけど、それ以外は基本的にスルーというホールがほとんどじゃない?
 
そもそも、軍団による回し打ち禁止と提示しておいて、出玉の共有OKとかルール自体がザルすぎるでしょ。
 
しかも現在は、特に東京近郊なんてイベント型営業が全盛である。
そんなものは軍団に来店してくださいって言っているようなもの。
 
そう、ほとんどのホールはプロお断りっていうテイをとっているけれど、現実には専業も軍団もウェルカムなわけですよ。
 
それは何故か。
単純に店鋪管理者が数字(売上や集客)を上げたいというのが理由で、そして一般ユーザーよりも専業を呼び込むことのほうが簡単だから。
 
イベント告知をして、設定を入れれば、専業は来店する。
そのアンテナは一般ユーザーよりも敏感で、行動力もあるし横の繋がりもあるから美味しい状況を用意すればワラワラとゴキブリのように集まってくる。
 
それに加えて、人間というのは人が多くいるところに集まる習性があるので、専業が呼び水になって一般ユーザーの集客も見込めるだろう。
 
結局、ホールにとっては招かざる客であるはずの専業も必要悪として受け入れなければ、営業の算段ができなくなってきているというのが現実なのではないだろうか。
 
一般ユーザーには気持ち良く遊んでもらい、専業は目立たずにおこぼれをもらって生きる。
 
それが本来のあるべき構図だと思うのだけど、現状はちょっとかけ離れているよね。
前述したスペースの討論会だって、声を聞くならば一般ユーザーでしょうよ。
単なるエンタメというのが目的だったのならば仕方ないけど、もしも業界の発展を願うという意図があるならば、一般ユーザーの声こそが大事なわけで。
 
もう結論はいつもと同じ。
あれもこれも全ての問題は遊技人口の減少なんですよ。
 
一般ユーザーのパチンコ・パチスロ離れを食い止めつつ、新規ユーザーの流入を促すこと。これしか残された道はないんだから。
自分には声をあげ続けることしかできないけれど、1人でも多くの危機感を持っている業界人にこの声が届きますように。
 
そして願わくば、その思いが大きな資本を動かしてくれるようになることを望みます。
最低でもあと20年は楽しくパチスロを打ちたいんだよ!

この記事を書いたライター

悪☆味

当サイトの発起人。サイトの立ち上げは人生最大のギャンブルとは本人の談だが、ここぞの勝負に負け続けてきた人間だけに不安が残る…