![]()
さっきまで鼻の中に合ったはずのハナクソが見当たらない。
困ったな、どうしよう。
ここ最近で一番の悩みがコレ。ついさっき起こった事件だ。
今も未解決で、たぶん迷宮入りするだろう。
死ぬほどどうでもいい。
さすが非常事態。非日常。しかし、かつて私の人生でここまで平穏な日常があっただろうか? ない。あっても年末年始やお盆ぐらい。長くても1~2週間だ。
2か月も何もせず穏やかに過ごすなんて、後にも先にも今だけだろう。そう考えると貴重だ。いなくなったハナクソは記念として大事に取っておくべきかもしれない。老後にタンスの奥から桐の木箱を引っ張り出してきて、「ああ、あの時のハナクソかぁ。大変だったなぁ」なんて言いながら、しげしげと眺めるかもしれないのだから。
やっぱり、もう一度よく探してみよう。
ない。足の裏も見たけど、ない。
まあいい。そのうち生まれるであろう新しいハナクソを桐の木箱に入れて、タンスの奥にしまおう。
どうせ老後の私だ。捏造したことも忘れて、バカみたいに懐かしんでくれることだろう。大丈夫、きっと5分も眺めずに木箱をタンスに戻すから。
そして年金を握りしめてパチンコ屋へ向かうから。そういう人間だ、私は。

