2020年大晦日に身体のタトゥーが見えた状態で試合をしたとして、あるボクサーが物議を醸しましたね。
タトゥーの良し悪しは一旦置いておいて、そもそも国内のプロボクシングを統括する日本ボクシングコミッション(JBC)のルールに『入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者は出場する事が出来ない』と書かれてある通り、入れ墨をして試合をしちゃダメよって事になっているんです。
このルールの背景にはその昔、ボクシングと暴力団は少なからず繋がりがあって、タイトル戦ともなればリングサイドにその筋の人達がズラリと並んだ時代もあったとか。
そんなダークなイメージを払拭したいJBCは何十年もかけてクリーンなイメージに変える努力をして来まして、そういった歴史の中でこのルールが存在しているわけですな。
しかし時は2021年。
昔と比べて入れ墨に多少は寛容な時代になり、入れ墨があっても試合前にファンデーションを塗るなど、見えなくすればOKというのが現在の解釈だそうで。
つまり『入れ墨そのものがダメ』なのではなく、『入れ墨が見える』ってのがダメなんですね。
しかし一方で外国人選手は隠さなくてもOKというルールもあって、なんだよそれと。
この人はいいけど、この人はダメというのが個人的に腑に落ちないのは正直あります。
そう考えると軽い処分とはいえ処罰を受けた例の選手は少し気の毒だとは思いますが、素直に謝ればいいのによろしくない態度を取ってしまって、とても褒められたものではないですよね。
いくら理不尽だろうがそういうルールがあることを理解した上でリングに上がっているはずだし、スポーツにおけるルールというのはどれだけ熱くなっても使っちゃいけないお金くらい守らなければなりませんから。
さて前置きが長くなりましたが、先日ホールでとある出来事がありまして。