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みなさんは「クオーツショック」という言葉をご存じですか?
おそらくほとんどの方がご存じではないと思いますので、少し説明します。
iPhoneの登場で携帯電話業界に革新が起こり、生活が一変しました。
そして日本の携帯電話メーカーが壊滅的な打撃を受けたことはここ何年かの話なので皆さんもご存じかと思いますが、実はこれ時計業界でも同じことが起こっていたんです。
時は1969年にさかのぼります。
日本の時計メーカーのセイコーが世界で初めてクオーツ時計を発表しました。
当時、時計というのは機械式が主流でした。
機械式時計は高価且つ正確な時刻を刻む精度もあまり良くはありませんでした。
そこに登場したのが水晶を用いたクオーツ時計でした。
このクオーツ時計は機械式時計に比べ、品質 · 耐久性が良く、ゼンマイを巻かなくてよい機能性、さらに安価だったことから、一気に世界中に広まりました。
どのくらい高品質かというと、機械式時計は日に数秒の誤差がでるのに対し、クオーツ時計は月に数秒の誤差しか出なかったと言われています。
では、このクオーツ時計の登場で何が起こったか。
それは、それまで時計業界の覇権を握っていたスイスの時計業界の崩壊です。
数多くのスイス時計メーカーは倒産していきました。
でもここで、時計に少し詳しい方なら「あれ?」と思うはずです。
「スイスの時計メーカーは今も有名だぞ」と。
そう、オメガ、ロレックス、リシャールミル、パテックフィリップと数多のスイスの時計メーカーは、健在どころか今でも覇権を握っています。
この時、スイスの時計メーカーがとった施策は驚きのものでした。

